マイクラフト展

 全国の古建築模型クラフトマンの作品を紹介します。


札幌市

 
佐々木泰之さん             
 1953年北海道亀田郡大野町生まれ。1986年より豊平館を手始めに主として北海道の西洋館を制作してきた。本業は散髪屋さん。15年前に店内に北海道ミニ明治村を開村した。村長兼製作者で現在までの製作件数は60件以上、寄贈した模型も多く展示会は10回以上の実績を誇る。夢は各県の代表作をすべて作ること。
 
 エドヴィン・ダン祈念館  New
 

 
 琴似屯田兵屋  New
 

 豊平館  
 
 
 大丸心斎橋店   


 
製作期間2年の大作大阪大丸心斎橋店。ヴォーリズ建築事務所設計の建物で、一階内部の装飾がすばらしく、いつ行ってもクリスマスの装飾のように輝いて美しい。改装計画があってアールデコ様式の内部装飾存続が心配。
 模型は、幅80cm、高さ40cm、奥行き23cmの1/100模型。美しい色彩が施され、建設当初を彷彿とさせる。玄関の装飾、塔屋の凝った表現など見事な出来映えの作品となっている。


  旧札幌控訴院 


現在の高等裁判所に当たる控訴院の現存する2棟のうちの1棟。現札幌市資料館

 樺太旧真岡郵便局 


 旧日本領・南樺太の真岡町にあった郵便局舎と電話交換室の復元模型。これらの建物は昨年(2006年)取り壊された。
 昭和20年8月20日、ソ連軍の銃撃にさらされて郵便局電話交換室の通信業務を死守しようとした女性交換手達は、次々と青酸カリを飲んで自決を果たした。この建物は、「9人の乙女」の悲しい悲劇を伝える戦争遺産であった。
 女性達が最後まで働いた交換室内も復元したこの力作は、赤レンガで有名な北海道庁旧庁舎内にある樺太関係資料館で多くの資料と共に公開される。


郵便局舎と電話交換室

交換室内
 昭和12年竣工の樺太庁博物館、現在も博物館として使用されている。老朽化が目立ち、近々日本の援助で屋根瓦の葺き替え工事が始まる。当時流行った帝冠様式の建物で、日本では愛知県庁や名古屋市役所がこの様式のもの。

樺太庁博物館模型


花田家番屋

函館ハリストス正教会
旧北海中学校
旧北海タイムス社
小坂町康楽館
旧新橋駅舎
旧拓殖銀行本店
旧札幌中央郵便局
小坂鉱山事務所

同内部ラセン階段
門司港駅
旧盛岡銀行本店
旧有島武郎邸 北海道庁赤レンガ 函館奉行所 旧函館区公会堂
旧弘前市立図書館
八窓庵
開拓使本庁舎 旧中村家住宅
鹿鳴館
札幌電話交換局舎
天鏡閣 豊平館

旧札幌消防本部望楼
登米小学校 旧下ヨイチ運上家 神戸風見鳥の館

旧開拓使物産陳列所
帯広湯
樺太連絡船亜庭丸
開拓使洋造壱邸



東京都

  
山本猛さん
 1942年北京市生まれ。石油化学の会社に勤務し、触媒の研究、装置の設計などにたずさわったが、2004年、ガスから液体を作る石油化学を停年退職、あたらしいスタートのひとつとして、古寺建築の製作を始めた。大蔵寺大師堂が山本さんの第一作目の作品。70歳で高野山金剛三昧院多宝塔を作り、これをお寺に納めるのを念願としている。


 長岳寺鐘楼門(奈良県天理市)
 
 


 奈良山辺の道の途中にある長岳寺の平安時代建立の鐘楼門模型。2005年12月吉日、山本さんご夫妻は、長岳寺に出向きこの模型を寺に奉納された。本模型のために作った斗は200個、屋根は1mm厚の檜材を張付けて製作されている。
 


 奈良県宇陀郡 大蔵寺大師堂(1/40模型)
無き




奈良少年刑務所 
   
 
 平成14、16年の矯正展で法務大臣賞ほかを受賞した、受刑者らによる大仏殿の1/50模型。
 鎌倉再建時と現存の江戸再建時の両方が、大仏殿奥の創建時東大寺伽藍模型の横に揃って展示されている。内部がライトアップされ、木彫の大仏を見ることが出来る。・・・・葉山町の中谷さんから教えた頂いた情報より。刑務所製作ということで、参拝者の関心を集めていた。



手前が大仏様による鎌倉再建時のもの、奥が江戸期再建の現在のもの。

鎌倉再建時
江戸再建時(背面) 江戸再建時



六甲ケーブル山上駅  山上駅巻上場内に近代化産業遺産の六甲ケーブル山上駅の模型がある。普段は非公開の施設だが、巻上機の歯車模型など小学生用の見学用展示がある。




 
京都職業能力開発短期大学校

   住居環境科の卒論制作。中川詠子先生の指導で、女性3名が会津若松の断面が六角形をしたさざえ堂を、男性3名が地元舞鶴の重文金剛院三重塔を作った。前者は柱が6角形で、加工に苦労したとのこと。いずれも構造模型。2011年度は清水寺本堂の構造模型を製作した。堂々たる迫力の力作に仕上がった。懸造りの建物は平安時代に遡るものが残るが、製作途中で、舞台を支える貫を多用した構造が安定性を増していく過程を実感出来たとのことである。
     
 

 
     
奈良女子大学記念館
 家政部住居学科高口ゼミのクラフトウーマンが制作した明治43、44年建築の寄宿寮模型。
 昭和37年まで存続した和風建築の寄宿寮の全体像を示す貴重な資料で、当時の学生生活を写した写真と共に重文旧奈良女子高等師範学校本館の玄関展示コーナーに置かれている。
 作った人は阿部ゆかりさん、近藤由佳さん、郡司島宏美さんら総勢25名。3年がかりの大作。



東京都羽村市

  藤沢みのるさん

 1934年奈良県生まれ。85年、英国に転勤した際に粘土細工のミニチュアハウスに出合う。帰国後、独学でミニチュアハウスの製作に挑戦し、西洋館を題材に、現在までの製作件数は130件、白いままの立体素描は繊細な陰影をもたらし、作者独自の作風を表現している。縮尺は1/250〜1/100、2001年には日本ホビー協会主催の大会でグランプリを受賞した。INAX BOOKLET「建築のフィギュア」に作品の写真と製作法が紹介されている。2005年より明治村内閣文庫で展示公開されている。

旧八幡郵便局 旧伊庭貞剛邸 旧松本家住宅

慶應義塾旧図書館


旧遷僑尋常小学校





 岡山県久世町にある旧遷僑尋常小学校の模型。県立水島工業高校建築研究部の米山昌弘君、立原善子さん、小松原寅吉さんらが建築科の先生方の指導で製作。
 

広島市

県立広島工業高校
建築部生徒諸君
  
 県立広島工業高校建築部は、昭和42年のクラブ発足以来、建築模型の製作活動を通じて木造建築物の造形的美しさと各種部材の構造的技法を学び、建築構造の知識を深めようと日々頑張っている。部員不足に悩みながらも明るく楽しい部活動を続け、製作した作品は、各種研究発表会で数多くの優秀賞を獲得している。過去に製作した模型は、出雲大社本殿、厳島神社能舞台、金閣、広島大学教育学部木造体育館、広島城表御門、唐招提寺鼓楼、そして新幹線新尾道駅物産館内に展示されている浄土寺本堂と多宝塔などがある。
  
浄土寺

厳島神社能舞台

熊本県球磨郡山江村
  
   山江歴史民俗資料館に2件の重文山田大王神社の模型がある。ひとつは茅葺き模型の製作者の井出克彰さんの作品。もうひとつは大工の中村誠也さん指導で谷川恵里子さん、小田由架さん、宮原佑季子さん、山北真理子さんらの作った作品。山田大王神社は、茅で葺かれた鍵型配置の球磨地方に特有の建物。離島並みといわれる地方色豊かな建築の代表格のひとつ。  
 

井出さんの作品

谷川さんらの作品
 
     

前橋市

北関東造形美術専門学校
  
 沼田市にある重文民家生方家の展示スペースに真田氏時代の沼田城旧天守模型がある。縮尺は1/30、黒板壁の松本城のような立派な建物で、模型の出来映えもすばらしい。